オレイン酸-75%　リノール酸-10%　α-リノレン酸-0.4%　パルミトレイン酸-0.6%

パルミチン酸-9.8%　ステアリン酸-3.2%

フェノール化合物、α-トコフェノール、ビタミンE、スクワレン、ポリフェノール、クロロフィル

長い伝統を持つ万能オイルとして有名です。

オレイン酸とビタミンEの含有が多く、ベタベタしているにも関わらず、皮膚のケア、治癒、再生に役立てられ、髪や爪のケアにも理想的とされています。

様々なオイルの中では粘るような重たさがあり、オリーブオイル単体での皮膚への使用は、慣れていないと使いにくいと感じます。

粘るような重たさがあることと、独特の香気が精油の香りに影響する気がして、(私は)ブレンドオイルのベースにしたことはほとんどありません。

しかし、同量のオリーブオイルとアボカドオイルとセサミオイルをブレンドしたオイルは、日光から肌を守る作用があるそうです(過信禁物)。

また、内服により、血圧降下作用、血中コレステロール低下作用が認められています。

胆汁の分泌を増加させ、腸の筋肉への収斂効果による緩下作用があるため、マイルドな通痢作用も持つそうです。

ドレッシングや単体で風味として乗せたりの生食にも役立ちますが、高温加熱調理に強いので、クッキングにも大いに役立ち、摂取しやすいので積極的に利用できます。

私個人的にはスキンケアとしての使用は好みませんが、石鹸オイルとしては、外せないオイルです。

この独特の粘るような重たさが、石鹸としては断トツの滑らかな風合いとなり、洗い上がりにも風合いそのままのマイルドな和らぎを感じます。

キャスティールにしてみると、起泡力は無いといえば無く、しかしながら地味に優しい泡が発現します。

一般、石鹸のオイルとしてメインに使用している場合が多いと思いますが、私は軽い感触のマカダミアナッツオイルやスウィートアーモンドオイルに重みを付けたい場合など、少量のオリーブオイルを混合するような形でサブ使用をすることが多々です。

精製オリーブオイルはバージンオリーブオイルを精製したもので、この精製オリーブオイルに精製しないバージンオリーブオイルを少量混ぜたものを「ピュアオイル」といいます。

クッキングの場合、「バージンエキストラ」は生食に適し、「ピュア」は加熱に適す、とされていますが、石鹸の場合は一般、「ピュアオイル」の使用を推奨されています。

その理由は、脱酸処理がされていないため酸度が高く、加えてクロロフィルの働きにより、光酸化のスピードが早まるためのようです。

微量成分については、真っ当なエキストラバージンであれば、ピュアよりグンと多く含有されています。

エキストラとピュアでキャスティールを作って比べてみましたが、食すのとは違い、私には使用感に於いて大差は見られませんでした。

エキストラは薄い緑がかった茶色になり、ピュアは精製されているだけに白っぽくなります。

わざと酸化させたような茶色いオリーブオイル石鹸がありますが、中身は中心に行くほどに美しい緑色だったりします。

その表面の酸化した色味や油臭さこそがオリーブオイル石鹸の特徴でもあります。

※私が作る石鹸も熟成中に酸化も始まりますが、酸化は空気に触れる表面です。
おまとめ買いされて変色が気になられましたら、表面だけ洗い削ってください。
中から酸化していない石鹸がすぐに出てきます。

乾燥フケ症の頭皮に塗布すると悪化してアレルギー反応を起こす可能性あり。
局所への塗布は過敏症を起こす可能性あり。
目に入ると痛みを感じる可能性あり。

あまりに多種出回っているため、品質の悪いものもあるので注意しましょう。
オリーブカーネルオイルと混合した偽和ものもあるようです。